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離岸流(カレント)の危険と上手な付き合い方

夏になると、必ずと言っていいほど海での事故が起こります。年に数人は海の事故で亡くなっています。海水浴中の子供やそれを助けようとした大人までもが、海の危険性を目の当たりにすることになるのです。海にいる危険な生物の被害も少なくありませんが、近年テレビや新聞でも繰り返し報道されているように、一番多い海での事故の原因は離岸流によるものです。サーファーがカレントと呼んでいるものですね。離岸流の恐ろしさは、ビックウェーブのように襲いかかってくる危険性とは全く違い、波の穏やかそうな場所に潜む隠れた危険なのです。

離岸流はなぜ危険なのか

離岸流とは、潮の流れで自然と発生しているものです。程度はマチマチですが、どんなビーチにも存在します。岸に向かう流れと沖に向かう流れが存在し、多くの事故の原因となるのが沖へ向かう流れに乗って流されてしまうことです。沖に向かう流れのあるところは、比較的波が荒れてなく、一見安全な場所のように感じます。親も安全だと思い込んでいるような場所で、子供が足も届かないような状況ですと、気が付かないうちに沖に流されているというわけです。ライフセイバーがいるような海水浴場ならまだしも、海水浴場に指定されていない場所での安易な海水浴は、安全な行為とはいえません。性別や年齢に関係なく起こる事故ですので、海で遊ぶ際には誰でも注意する必要があるわけですが、子供の海水浴は過剰過ぎるほど注意するに越したことはありません。

サーファーとカレント

サーファーにおいても、カレント(サーファーの中では離岸流とは言わないので、これからはカレントで)に流されてしまい、遺体が別の場所で発見される事故が絶えません。僕の住む一宮町周辺でも、年に1〜2回ほど残念なニュースを耳にします。それらの多くが初心者サーファーのようです。また、多少慣れたレベルもかえって事故を起こし易いもので、慣れによって生じる判断ミスと自分の力量を過信することが原因です。
初心者ほどカレントにはまると恐怖で混乱するものです。そんな状態で必至にもがくわけですが、さらに状況は悪化します。慣れたサーファーだって、流れの強い場所から抜け出すのは楽なことではありません。下手なパドルを必死にするだけでは、体力を消耗するだけです。
カレントは沖から岸、岸から沖と、一定の範囲で円形状に流れています。その中で必至に抵抗するのではなく、まずはその流れから外れることが先決です。さらに沖に行くのは恐怖を感じるかもしれませんが、状況を冷静に判断して、とりあえず横方向にパドルするようにしましょう。サーフィンする場所でサーファーが遭遇するカレントですと、岸に向かう流れのある場所は波が割れているところです。カレントにはまってしまう状況では危険ですので、その日のサーフィンは諦めて波にもまれながらでも岸に戻りましょう。

サーフィンする上での注意点

まず一番大切なのは、自分のレベルを正しく判断することです。友達が大丈夫だと言ってきても、自分の力量以上の波だと感じたら、勇気を出してサーフィンしない気持ちも大切です。
カレントから抜け出せて大事に至らなかった、消波ブロックに打ち付けられて血まみれになってしまったけど、よじ登って命は助かった・・・こんな友人の話はたくさん聞きます。みんな危ない思いをして学んでいることも多いですが、一歩間違えば死に至りますので、遊びのサーフィンで命を落とすようなことを安易にするのはやめましょう。
どんなサーファーにおいても言えることですが、周りに人がいない場所でのサーフィンは危険が高いです。カレントだけではなく、ちょっとした事故が大惨事となってしまうわけです。知らない人でもそばにいれば、何かあった時には助けを呼んでもらえます。

上手なカレントの使い方

防波堤や消波ブロック沿いには、沖に向かうカレントが発生しています。多くのサーファーが、このカレントを利用して沖に出ます。パドルしなくても沖に出れますし、波をくらうことも少ないためです。慣れないうちは危険ですのでやめてほしいですが(僕は泣きながら女の子に助けを求められたことが・・・)、上手に利用すれば快適にサーフィンを楽しむことが可能です。パドルでの体力消耗を抑えることができますので、波が大きい時ほど便利です。

海に入っている時は常に自分の位置をチェックする癖をつけましょう。ビーチ側に目印となる建物などを見つけ、それを基準に今自分がどこの位置にいるのかを把握することが大切です。海の力は想像を遥かに上回るものです。そのことだけはいつでも忘れずにサーフィンを楽しみましょう。